幸せはいつだってそこに

純也が"Bring your happiness"に入社てから2ヶ月後、会社に一本の電話がはいった。
「もしもし、こちらウェディング会社Bring your happinessの小鳥遊と申します。ご用件をどうぞ」
純也はここでの仕事にもまあまあ慣れて電話の受け答え、社内での活動も上手く出来るようになってきた。
ーーふぅっ
と一息ついて純也は梨花のほうを振り返った。
「梨花さん!これから4ヶ月後に式を挙げたいというお客様から依頼はいりました‼︎」
「ふふっ。だいぶ様になってきたわね」
梨花は一息ついて、声を張り上げた。
「この仕事、絶対に成功させるわよ‼︎心してかかってちょうだい‼︎」
社員皆そろって表情を引き締めた。
純也にとって、これは"Bring your happiness"に来てから初めての大きな仕事だった。