純也は帰宅するなりリビングのソファに身を投げ出し深く溜息をついた。
「なんで俺が…」
「純君、珍しく溜息なんてついてどうしたの?」
妻の早苗が隣に座る。
「会社…移動になっちゃってさ」
「そう…なんだ…」
「俺、結構真面目に働いてたつもりだったんだけどなぁ…」
気を落としたままの純也に、早苗は優しく微笑みかけた。
「いいじゃない、会社なんてどこだって。純君は好きでこの仕事をしているでしょう?たとえ次行く会社が小さくったって、自分の好きな仕事をできるんだから幸せだって思わなくっちゃ」
早苗はいつだって冷静だし、言っていることに間違いがない。
早苗の言う通りだ。
純也は、学生時代から文化祭の接客や何かの会場の飾り付け、イベント当日の場の仕切りなどが好きだった。
だから、これらの要素を兼ね備えていたウェディングプランナーになったのだ。
早苗のおかげで少し心が軽くなった。
「そうだよな、ありがとう。次の会社でも頑張るよ」
早苗の頭を軽く撫でながら純也は立ち上がり、カバンの中から移動先の会社のパンフレットを取り出した。
再び早苗の隣に座り、頁をめくってみる。
"Bring your happiness"
会社名からはとても良い印象が伝わってくる。
「良い会社名ね」
早苗も同じことを考えていたようだ。
「ああ。上手くやっていけるといいな」
「なんで俺が…」
「純君、珍しく溜息なんてついてどうしたの?」
妻の早苗が隣に座る。
「会社…移動になっちゃってさ」
「そう…なんだ…」
「俺、結構真面目に働いてたつもりだったんだけどなぁ…」
気を落としたままの純也に、早苗は優しく微笑みかけた。
「いいじゃない、会社なんてどこだって。純君は好きでこの仕事をしているでしょう?たとえ次行く会社が小さくったって、自分の好きな仕事をできるんだから幸せだって思わなくっちゃ」
早苗はいつだって冷静だし、言っていることに間違いがない。
早苗の言う通りだ。
純也は、学生時代から文化祭の接客や何かの会場の飾り付け、イベント当日の場の仕切りなどが好きだった。
だから、これらの要素を兼ね備えていたウェディングプランナーになったのだ。
早苗のおかげで少し心が軽くなった。
「そうだよな、ありがとう。次の会社でも頑張るよ」
早苗の頭を軽く撫でながら純也は立ち上がり、カバンの中から移動先の会社のパンフレットを取り出した。
再び早苗の隣に座り、頁をめくってみる。
"Bring your happiness"
会社名からはとても良い印象が伝わってくる。
「良い会社名ね」
早苗も同じことを考えていたようだ。
「ああ。上手くやっていけるといいな」

