確かにカッコいいなんて思ってしまった。


カラオケボックスの中はありえないくらい女子たちが騒ぎ立てる。


耳がおかしくなりそう…


「ねぇねぇ飯島さん」


小柄で可愛らしい女の子が話しかけて来た。


「あたし本条未来【ホンジョウ ミク】って言うんだけど、飯島さんは歩のことどう思ってるの?」


「まったく興味ない。」


本条は少しだけ驚いた顔をする。


「まじで?笑
珍しいね。ここにいるみんな歩狙いだからさ!
てっきり飯島さんも歩狙いかと…」


「そういうんじゃないよ。
気まぐれで来ただけ。」


「そっかぁ!」