「しみる?」
未来があたしの頬を消毒してくれる。
「大丈夫。」
『ガラッ』
「あー午後から授業だりー。」
「次古典だし。サボろー」
あたしを叩いた女子たちが保健室に入ってきた。
「うわっ。根暗とヤリマンじゃん。
最悪ー。」
「あー目が痛いわー。
こーゆーとき歩が目の保養だよねー。」
「マジウケるっ!
早く消えろよ!目障りだっつーの!」
本当こういうことしか言えない女子って腹が立つ。
「あんたらが消えれば?
先にいたのはあたし達なんだけど。」
「てめー!
さっきから喧嘩売ってんのかよ!」
「あたしは根暗でいーけど、未来には何の根拠もないのにヤリマンって何?
それってただの僻みでしょ?
自分たちが男子に相手されないからって。」
「いい加減にしろよ!
頬の傷だけじゃすまさねーぞ!」
女子はあたしに掴みかかってきた。

