「飯島さん次移動教室だよー! 一緒に行こ!」 本条が笑顔でそう言う。 なんか、子犬みたい。 背も低いし。 「ありがと。」 「ねぇねぇ、やっぱあたし的に歩は飯島さんのこと特別扱いしてるよね!」 「そんなことないよ。」 「そう?だって、歩はあんな風に女子に近づいたりしないもん!」 「そうなんだ…」 本条ってよく喋るなぁ。 やっぱ子犬みたい。