「ひ、一人で帰る。」


「ダメ。
最近不審者多いから。」


銅城は空気が読めないみたい。
あたしは誰とも痛くないのに。


「とりあえず鞄…」


「じゃあ、俺昇降口で待ってる」


薄暗い廊下は少し気味が悪い。
鞄を取りに教室に戻って昇降口に行くと銅城が待っていた。


夕日に照らされていつも以上にカッコよく見えた。
でもなんでかな。
夕日に当たる銅城の顔は少しさみしそうに見えた。