「ん……」


目を覚ますと見覚えのある真っ白な天井と嗅ぎ慣れた薬品の匂い…


あたし…あのままずっと保健室で⁉


「あ、やっと起きた?」


「え?」


最近よく聞く声。


「頭部にバレーボール激突。
そのまま気絶。
打ち所悪くてこのまま目覚まさないのかと思ったわ。」


「銅城…?
なんで、あんたが」


「なんでって俺が運んだから。」


銅城がベッドの横にある椅子に座る。