私なんかが好きでもいいですか?



「仁香…?」


荒木由奈が、心配そうに私の顔を覗き込んでくる。


仁香。仁香。仁香…。


やだ、やだ、その名前を呼ばないで。




「やめて!!!」





友達だったはずの人たちの、私を呼ぶ声が頭に響くから。





「え、仁香…?どうし…。」


「だからやめてって言ってんじゃん!!!」