…この状況は何?
目の前には、パッチリの目と長いまつげ。まともな男なら誰でも恋に落ちるであろうモテ子スマイル。
「…へ?」
思わず気の抜けた返事をしてしまう。
「だぁーかぁーらぁ!さとーさんと友達になりたいんだってば!」
意味不明意味不明意味不明!ほんと意味分かんない!
この人、頭だいじょーぶなのか?まぁ、私なんかが言えないんだけども。
「ね、仁香って呼んでいいよね?やったぁ!」
「え、いや私何も言ってないんですけど…。」
もうほんと何なの?
…もしかして、これ陰で笑われてるやつ!?
じゃあ、私、なんって恥ずかしい反応をしてしまったんだろう!
こういうのは、マトモに反応しないに限る。
「えぇっとぉ、言ってる意味がよく分からないんで、ちょっと他当たってくださーい。あと、私なんかとは友達にならない方がいいですよ。てことですみませーん。」
ほらね。え?って顔してる。さぁ、そのまま今すぐここから去るのよ!
「…ちょっと待って!あたしはほんとに仁香と友達になりたいんだよ…?」
…え?
泣きそうな表情。
ほんとに、私なんかと友達になりたいの…?
