私なんかが好きでもいいですか?



次の日。


今日の私は本という武器を身に付け、1人静かに過ごす気満々だった。


だったのに。


「さとーさぁーん!あたしと友達になって!!」


…は?


意味の分からないことを叫びながら私に迫って来るのは、荒木由奈。


昨日の変な出来事については、夜にベッドの中で十分考え済みだ。


そして、その結果はこうだ。




『荒木由奈は変人。』




私はそう結論づけた。だから、私に話しかけたのもただの気まぐれで、もうあの人と関わることは金輪際ない。


と思っていたのに。