我に返った私は、何か言わなければと思い、恐る恐る口を開いた。
『え、えと…、だ、大丈夫だよ。全然、気に、してないし…。むしろみんなには、感謝してる。少しだけでも、仲良く…してくれて。』
私は、どもりながらも話を続けた。
『私なんか…地味、だし。嫌われるのは当たり前、だから。でも、一緒にいてくれてた時は、私は…1人じゃ、なかったから…。』
私のほんとの気持ち。
悲しい涙の裏にあった、正直な気持ち。
ほんとに、感謝してるの…。
まぁ、実際は1人だった訳だけれど。
表面上だけでも私の周りには人がいてくれた。輪の中にいた。寂しくなかった。
…寂しくなかったっていうのは嘘かもしれない。
でも、1人でいるよりも惨めじゃなかった。
輪の中に無理して入っているより、1人の方が楽って人もいるけど。
私はそんなに強くない。
1人は、嫌だった…。
