玄関を出て、俺と華原と橋本の3人は左右どっちの道から来たのかを話していた。 運良くと言っちゃ悪いが、華原だけ反対方向だった。 本来は男が送るべきだが、橋本もいるし。 「あ、くるみ、ちょっと。」 華原に呼ばれて橋本は近づく。 何やら華原が橋本に耳打ちをしている。 「ばっ!!さくらっ!!!」 いきなり橋本が大声を出すから思わず2人の方に振り返った。