ツンデレ彼女×溺愛彼氏



「そんなに好きなら早く告白すればいいだろ。」

「同じクラスになってから1回も話したことないんだぞ、できるか」


…そう、俺は2年生になってまだ1回も話したことがない。

1年の頃は、1回だけ話したことがある。


あれは、冬の頃の話。








俺は放課後1人、廊下を突っ走っていた。

「待てー!!!栗原ー!!!!」

「くっそ…!」


この頃の髪色は金髪。

そのせいで、生活指導のハゲに追いかけ回されていた。


途中、使用中と書かれた教室が目に入り、ここならハゲも来ないだろうと思って俺は使用中と書いてあるにもかかわらずその教室に入った。