「じゃ、じゃあ!!!」 恥ずかしくてその場にいられなくなって、あたしはすぐさま家に入った。 お母さんのおかえりって言葉なんか聞こえなくて、ただいまって言えなくて。 それよりも、さっきの栗原の笑顔が頭いっぱいに浮かんで。 「べ、別にあんなやつのことなんかっ!!!」 頭からかき消そうと、ブンブンと両手で空気を叩く。 その日はよく寝れなかった。