「でさー…」 他愛のない話をして歩く帰り道。 もうすぐでくるみの家だ。 あーあ。帰したくねぇな。 「着いた。」 「あぁ、だな…」 そう言ったものの、お互い手を離そうとはしなかった。 「……」 「……」 沈黙の中、スルッと手を離したのは俺だった。 「あ…」 なんて、俺の手を見つめるくるみ。 余計に帰りたくねぇ。 でも、夜遅いし。