こうやってしてる間に、アトラクション乗り場に着いた。
あたし達は担当のお姉さんの指示に従ってゆっくりと動き出す乗り物に乗った。
知ってる物語だけど、まるで初めて見たように見入ってしまった。
ふと隣を見ると、腕を組みながら寝ている七瀬がいた。
「寝顔も可愛いとか、ほんとありえない。」
女のあたしでも嫉妬するくらいに整ってるし。
夏休みが終わったら、また告白とかされるのかな。
周りに女の子が溢れるのかな。
…耐えられそうにないかも。
自分が思ってる以上に、あたしは七瀬が好きなのかもしれない。
辺りに視線を戻すと、そろそろ終わろうとしていた。