お兄ちゃんたち夫婦は喧嘩が多い。 その度に実家に帰ってきて毎回あたしのところに来くるから、こっちは迷惑しているのだ。 26歳にもなってこんなことしてるお兄ちゃんは、あたしより子供だと思う。 「…はぁ…」 それよりも、七瀬に電話できなくなっちゃったじゃん。 「あれ?」 「…何。」 「誰それ。栗原…七瀬?初めて見る名前だな。可愛いの?」 あたしの携帯を覗いてお兄ちゃんは画面を指差した。