「ちょっ!キモいってば離してよ!」 「あだっ」 あたしは足でお兄ちゃんの脇腹を蹴って体を離した。 これくらいしないとお兄ちゃんは下がらない。 「てか、遥さんはどうしたのよ。」 遥さんは、お兄ちゃんのお嫁さんのこと。2年前に結婚して、今はあたしの義姉ちゃんになった。 「ん?あぁ、あいつは実家に帰った。」 「…はぁ…また喧嘩?」 そう言うと、お兄ちゃんはむすっと顔をして頷いた。