あの髪型に、あの服… やっと見つけたっ…!! 俺はくるみに話しかける前にすばやく携帯で奏太に見つかった、とだけメールした。 「くるみ!!!!」 「えっ…」 そう呼ぶと、くるみは顔をあげて丸い目をさらに丸くした。 「な、なせ…」 「お前は馬鹿かっ!!!」 俺の名前を呼ぶくるみを遮り、俺はくるみに向かって怒鳴った。 すると、少しくるみの目が潤む。