「今日も橋本見てんのかよ。」 「悪い?」 目線を橋本くるみに向けたまま、俺は中学からの親友の枢木奏太(くるるぎそうた)に言った。 「いや、見過ぎでしょ」 途端、奏太の手によって、ぐいんっと俺の顔が奏太に向く。 「痛い」 「俺はお前が怖い」