「携帯置いていきやがって、俺らがどれだけ探したと思ってんだよ!!!」
「ごっごめっ…」
「それに何時だと思ってる!!夜の10時だぞっ?!」
じゅ…10時っ…
「ごめんっ…っく…なさい…」
「あぁー…もう…泣くなよ…」
「きゃっ…!」
ギュッ…
気付いたら、目の前には七瀬の胸がある。
あたしはすっぽりと七瀬の腕の中におさまっていた。
「うっ…だって…あたしみんなにっ…迷惑…」
「ちげぇよ、そんなんじゃないし俺らが悪かったんだ…」
「うぅ…でもぉ〜…っく…」
嗚咽でうまく喋れなくて、あたしは声にならない声を出している。
七瀬はポンポンとあたしの背中を小さく叩き、頭をもう片方の手で撫でてくれた。

