あんな人が、あたしを相手にするはずがない。 …って、あたし別に栗原のこと好きじゃないし。 顔をさくらの方に向けると、ん?と首を傾げて目をぱちくりさせた。 「さくら」 「何?」 「可愛い大好き」 突然の言葉にさくらはあははっと笑い、 あたしもーっと抱きついてきた。 ほんと、可愛い生き物。