後ろからはくるみっ!とさくらの呼ぶ声が聞こえた。 ドンッ 「うおっ!」 「あ…く、枢木…ごめっ」 曲がり角でぶつかったのは、手いっぱいに花火を持った枢木だった。 「悪い、大丈夫か?」 「あ、うん…だいじょぶ…」 「遅くなってごめんな、少なかったから走って新しいの買っ…えっ?!おいっ!!橋本!!!」 ごめん枢木、今は花火の気分じゃないや。 あたしを呼び止める枢木を無視して別荘を出た。 「はぁ…っはぁ…っ…」 無我夢中で走って、気付けば知らない場所に来ていた。