やばい、転ぶっ…!
「っぶねー…大丈夫か?」
痛くないって思って顔をあげると、目の前に七瀬の顔があった。
「うっわぁっ!ご、ごめん!大丈夫?」
あれ、あたしも大丈夫って聞いちゃった。
「俺は大丈夫だけど…た、体制がつらい…」
ハッとして自分の体制を見た。
七瀬が両手にかき氷を持ち、膝かっくんしながら体を反らしてて、それにあたしが真正面から体重をかけていた。
どうりで辛いはず。
「ごめん七瀬!」
「いや、大丈夫大丈夫。それより、ほら、かき氷。」
「あ、ありがとう…」
あたしは七瀬からイチゴ味のかき氷を受け取った。

