「ちょっとくるみ〜ごめんってば!」

「さくらの馬鹿!ほんともう…」


あたしは今、さくらとパラソルの下にいる。

隣にいるさくらはさっきからこんな感じだ。

「そりゃあ栗原と手繋いでんだもん!なんかあったって思うでしょー?」

「だから、別に何も…」

と、そこまで言って、さっきのことを思い出す。


“水着似合ってる。すっげぇ可愛い。”


耳元で囁かれ、体がビクッとした。

あんな声、初めて聴いた…

「あ、また赤い」

「はっ?!」