「くるみ、また栗原が見てたよ〜」

「んなわけないでしょ…」

「だってほら…ってあれ。」

あたしの親友、華原さくらは指をさす…



が、

「…枢木と喋ってるじゃん」

さくらはさっきは見てたもん、とむーっと頬を膨らます。


そんな姿も可愛い。


「さくらは枢木のことだけ見てなよ。」

「は、え?!違うから!…いや!!違くもないけど!!!」


見ての通り、さくらは栗原七瀬とつるんでる枢木奏太が好き。


目の前のさくらはりんごのように真っ赤だった。