気を利かせてくれたのか、俺はくるみの隣に座った。



電車に揺られて数十分、肩に重みを感じた。

くるみが俺の肩に頭を乗せて寝ている。

俺はそっと顔を覗き込んだ。


うおおおおっ…


これは…


なんともレアな寝顔。

授業中寝ていることはよくあっても、寝顔は見れなかったから見るのは初めてだった。