おずおずと出された小さい手には、ミルキーがちょこんと乗っていた。 「え、くれんの?」 「べ、別にっ!!あったから!!お、お礼!!!」 「お、おぉ…」 さっきの無愛想な態度とは裏腹に、今度はツンツン。 俺はありがとな、と言ってミルキーをポケットに入れた。 教室を出て、振り向く。