くるみの隣では華原がニヤニヤしている。 奏太と同じで憎たらしい。 「あのさ、俺と奏太、毎年奏太の別荘で遊んでんだけど、お前どう?華原も。」 「えー!奏太別荘持ってるんだー!行く行くー!ね!くるみ?」 「で、でも…いいの?枢木迷惑じゃ…」 「大丈夫、奏太もおっけーしてるから。」 「じゃ、行こうかな!」 おっしゃーーっと、心の中でガッツポーズ。 「ま、ということで、ありがとう。」 俺は席に戻って奏太に言った。 「だろだろ〜俺様なめんなよ〜ガハハッ」 …お礼を言ったのが間違いだったな。