「あれ、2人で来たの?」
さくらはちゅーとパックのジュースを飲みながらあたしに聞いた。
「ううん、ドアのところで会ったんだ。」
「へぇ〜?」
「な、何よ…」
ニマニマと笑うさくらに、あたしは言った。
「なんかあったでしょ?昨日。」
「はっ?!べっ、別にないけど!」
「はいはい、吐きなさい、くるみちゃん」
ないって言ってんのに、まるで聞かない。
何を言っても通用しないな、この子。
「き、昨日は普通に送って…「なーくるみー数学の宿題やったー?」
送ってもらっただけって、言おうとしたのに七瀬によって遮られた。

