かれんを産むと決めた時、親には反対された。 経済的な面で。 私の親もシングルマザーで、 女手一つで私と、5歳年上の兄を育ててきた。 妊娠が発覚した時は、兄は家を出ていて独り立ちしていたけど 決して裕福ではなかった。 母も経営しているスナックで、 言わば水商売をしているのだから安定した職業って訳でもない。 それでも私は産んで立派に育てるという強い気持ちが母にも兄にも伝わって 国や、母や、時々兄の支援を受けながらかれんを必死に育てている。