走りながら呟いた

自分でも分かってた

こんな事言っても何も変わらないって事くらい

だけど、だけどっ………!

私は走るのを辞めてその場にしゃがりこむ

赤く腫れた目を隠すように手を当てながら

「嫌だよ、嫌っ…こんなお別れ……」

手の隙間から、溢れる涙が膝へポタリ、ポタリとたれてゆく

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


静かな病院では、私の泣叫ぶ声だけが響いた