美菜が亡くなって初めて出た言葉だった

そして、気がつけば

「なんで?なんでっ……」

こんな言葉を繰り返していた

それを見かねたのか、一人の子が話しかけてきた

「もうやめなって…自分を責めたところで何も変わらないよ…。」


”貴方には私の気持ち、わからないでしょう?”

気がつけば私は病室を飛び出していた

タッ タッ タッ タッ

静かな病院には、私の足音だけが響いた

アンタに何があったの?

何を見たの?

何を聞いたの?

「なんで、なんで美菜がっ……」