( 2週間後の病院の一室 )

 幸弘と幸、弘、祖母の4人が並んで椅子に座り、医師を待っている。

そこへ医師が資料を持って入室してくる。

「あぁ、お待たせしました。で結果ですが、あなたのお子さんです。」

「やったー!」

「そら見ろ!」

幸と弘は大喜びするが、あまりにあっさり言われた幸弘は愕然としてしまう。

「ま、間違いないんですか?」

「DNA鑑定ですよ。間違い無いです。」

怪訝な顔の医師が答える。

「本当に間違いないんですか?」

「間違いないです。」

「100%?」

「100%です。」

「万に一つとか・・・」

「疑り深い方ですね。こちらのお二人は、あなたと関口 遥さんのお子さんに間違いない

です。」

放心状態になる幸弘。

「ま、マジかよ・・・気ままな独身貴族からいきなりコブ付きかよ、俺・・・こんなでっ

かいのが・・・それもダブルで・・・」

祖母が語りかける。

「この子達の荷物は明日送りますので、これからの面倒をお願いしますよ。こちらに期待

はしないで下さいね。私は今まで育てて来ましたし、少ない年金暮しですので。」

呆然とした幸弘は虚ろな目で祖母を見た。

「は、はぁ・・・」