君と私






…着いたはいいけど、
何処に居るかまったくわかんない。







携帯を取りだし一樹に電話を
かける。








プルルル、プルルル、プルルル、ガチャッ 。








「 あっ、もしもし?
着いたよ?一樹どこ? 」







「 あ、俺一樹の友達の
恭平!えっとー、
手あげてみて? 」






私は言われた通り手を挙げる。






「 あー、いたいた、発見!
今からいくねー 」







--- ブツ。





電話が切れて、前から
作業服を来た人が歩いて
くる。








目の前までくると






「 はじめて!瑞季ちゃんだよね?
いやー、写メのまんまだね!
…っと、今の気にしないで!
写メとか知らないってことに
しといてね!一樹には瑞季ちゃんの写メ見せた こと内緒って言われてるから。」








「 はあ…。 」









戸惑う私に恭平くんは







「 あ、車いこ?一樹酔って
ぐたってるから、俺が
代理できたの 」









「 あー、そうなんですか 」







恭平くんは私の手を取ると、
黒い四角い車の前まで
来て、後部座席のドアを
開けてくれた。