彼の送迎を頼まれるかと思って 私は起きて待っていた。


私は 薬がないと眠れない病気を 持っている。


もちろんそのことは 彼も知っている。


睡眠をとらなければ 幻聴が聞こえてきたり 幻覚が見えたりする。


それでも私は 帰ってきてほしいから 彼からの連絡を待った。


深夜の2時30分過ぎに 彼から「迎えに来て」と連絡があった。

体のことなんて忘れて…


ただ 彼が帰ってきてくれるのが 嬉しかった。