「…羅!星羅!」
四角い影をぼーっと見ていた私は誰かが自分を呼んでいることに気がつかなかった。
「はいぃ!!なんでしょう!」
すぐに返事をした。顔を上げるとそこにはまたまた廉斗くんがいた。
「なんでしょう!じゃねぇよwはい、これ、英語の教科書。落書きしまくってて見にくいかもしんないけど、我慢してねw」
「え…いいの…?でも、廉斗くんの教科書が…」
「俺は後ろのダチと一緒に見るから大丈夫。」
「…ありがと。」
「困っている女の子を助けるのは当たり前だろ?特に、……な女の子なら余計な///」
なんて優しい人なんだろう。
この優しさを、一人占めしたい…
なんて思っちゃいけないよね。
あれ?でも、特に…のあとよく聞こえなかったな。聞いてみよ。
「ねーねー。特に…の後何ていったの?」
