「そういうことなら私も協力するわ。」

「すみません、ご迷惑をおかけして。」

「いいのよ。のちに私の孫になるのですから。」

「そうなることができれば光栄です。理事長。」

ーーキーンコーンカーンコーン

理事長と話していたら予鈴がなった。

「ほら、遅れるわよ。はやくウィッグとカラーコンタクトつけなさい。」

理事長に言われて、ウィッグの存在を忘れていた私は、
急いでつけて、教室へ向かった。