あの子も、僕とおんなじ事を考えていた。
そして僕は初めてコメントを残した。

『僕は、売れてないバンドマンです。僕もあなたと同じことを考えていました。何もできないけど、いつか僕たちの歌が形になったらいいなとメンバーで祈っています。』


そうすると、たくさんの言葉が頭を巡っていく。
でも、その言葉たちは腐った世界をみんなに伝えるような言葉ではなかった
腐った世界に笑顔を殺されて泣いているあの子への言葉ばかりだった。

でも、その言葉を並べていくと僕の伝えたい思いがどんどん書けた。

そしてその後、メンバーをあつめた
「みんなごめん。みんなが伝えたいこと歌詞にできなかった。」
メンバーは、一瞬「えっ?」っといったような顔をしたが、歌詞カードを見せると
「めっちゃいいじゃんか!!!」
「めっちゃ泣けるよ!」
『あとは、俺のメロディー次第だな!!」
と、笑顔で口々に言ってくれた。



そうしてしばらくすると音源ができた。
僕はそれをもって走ってバイト先へむかった。
「おーいバイト!!!また遅刻か?!」先輩の大きな声が響く
「今日は、ギリギリセーフです!!!」僕は元気にいった。

それよりも、早くあの子に会いたくてしょうがなかった。