ある日、バンドメンバーのYUUKI(祐樹)が話しかけてきた。
「なあ、玲。新曲そろそろ作んない?」
「ああ、そうだね。じゃあ僕また歌詞考えてくるわ。」
毎回、曲を作るときは僕が歌詞をギターの祐樹がメロディーを考えている

「おっ!玲。」
ドラムのRYO(涼)とベースのNAO(直)がテレビを見ていた
「なあ、これひどい話だよな!」
涼がテレビを指さして言う
テレビでは、いじめで自殺した高校生をニュースが取り上げていた。

「ほんと、最近こういうの多いよな。。。」
祐樹が言う。

この世界も腐ってきてる。

正直者が馬鹿を見て、ずる賢い人間が笑う。

優しくて思いやりのある人が簡単に死んで、馬鹿で下品で自分のことしか考えてない人間がのうのうと生きる。

なんでこんな世界に生まれてきたんだろう。



「なあ、玲。」
祐樹が暗くて明るいなんともいえない顔で

「新曲さあ、こういうことについて書いてくんねーかな?」
悲しそうでニコニコした顔で祐樹が提案した。
すると、いつも物静かな直が言う。

「僕たちが腐った世界をみんなに伝えよう。」
「俺も賛成!!」
涼も言う。

そうして僕は、この腐った世界をテーマに歌詞を考えることにした。