そういってその子は出ていった。
その子をボーっと目でおっていると勢いよくドアが開いた。
佐野だった

「おっ!玲!!いた!!」
ウキウキした表情で佐野が話かけてくる。

「じゃーーーーーん!!」
佐野はスマホの画面を指さしてドヤ顔だ
画面をよくみるとあの子と友達であろう数人で撮っているプリクラが写っていた

「えっ!!!!それどうしたの!?」
体をのりだして聞いてしまった。
「あっ!」
冷静になった僕は恥ずかしさで顔が熱くなっていくのを感じた。

「やっぱ、玲。あの子のことすきなんだ!」
佐野が笑顔で聞いてくる
でも、僕には『好き』ということがよくわからなかった。

「いや、好きってゆーか...」
「気になってるんだろ?!」
そういわれると、今の僕は『好き』ではなく『気になってる』のほうがわかりやすかった。

「これ、あの子のブログ。あとでURL送っとくから」
ニヤニヤしながら佐野は店を出ていった。