「あっ。えぇ?!」
あれ?引っ越したはずじゃあと思いつつ
「どうしたの??」
と、聞いた。


あの子は、驚いてる僕をみて笑った。
僕の大好きな笑顔だ。



「今日だけ、遊びにきてるの!ほんとは友達と遊ぶはずが用事入っちゃったっていわれて」
悲しそうな笑顔ではなしていた。

「ひどいっておもわない?!あたしの方が先に予定組んでたのにー」
頬をぷーっと膨らませた彼女もとってもかわいい。

「それで、暇だからあのレンタルビデオ屋さんにいったの!したら、もう一人のしりとりの人がいてね。すぐにココにいけって言ってくれたの。」
といってライブハウスを指さす。

「そうしたらいいものが見れるって」
ニコニコしてはなす彼女にもう心臓がバクバクだった。




「そんで中に入ってったらさ、アナタがいるんだもん!!ほんとびっくり!」
僕は、まさかあの歌を彼女が聞いてくれているとは思わなかったからとても嬉しかった。

「どうだったかな?」
恐る恐るきいてみると。

「めっちゃかっこよかった!!あの歌がすきだな私!えっと、、、あの、、、」
「もしかしてThe rotten world?」

「それそれ!!なんか今の私を励ましてくれるみたいでさ。」


その言葉がとても嬉しかった。
「この歌は君のために作ったんだよ!」って大声で言いたかった。
でも、言わなかった。だってきっと言ったところで何も起きないだろうから。

「そっか。僕の歌で誰かが元気でるなんて、すっごい嬉しい。」
このぐらいで済ませて、早くどっかへ行っちゃいたかった、これ以上彼女を見ていたら僕の顔がにやけて変に思われる。
もしかしたら、急に抱きしめてしまうかもしれない