でも、あの子は来なかった。

今日だけでなくずーっときてないようだった。



「またあの子こなかったんだ。」
佐野がいう。



僕は、少しきになってあの子のブログを開いたが、新しい更新はされていなくて僕の不安がつのるばかりだった。
















そのまま、約4年がすぎた僕たちのバンドも少しずつ人気がでてきてバンドだけでもギリギリ生活できるようになっていた。
僕は、レンタルビデオ屋をやめてバンドに専念するようになってた。


寒い寒い冬、ライブ前に久々にあの子が気になった。
結局僕は、あのままあの子に会うことがないままレンタルビデオ屋をやめてしまった。
3年ぶりぐらいにあのブログを開いた。

スクロールしていくとあの頃から最新の記事はたった2つだった。
しかも、とても短い文章。

1つ目は、『そーいえば、東京から新潟に引っ越しました(●´ω`●)』
と書いてあり、新しい部屋の写真がのっていた。僕は、あの子らしい可愛い家具におもわず笑みがこぼれた。