桜色の涙

男の子は少し頭をかいて

「少し難しいよね…ごめんね。
忘れてよこの話」

って小さくつぶやいた。

そんな男の子は
子供にしては大人びていた。

「えーと…名前は…
華恋ちゃんだっけ??」

男の子は少し眉間にしわをよせて聞いた。

「うん…。桜谷華恋-オウタニカレン-だよ。
お兄ちゃんは??」

「僕は葉佑。坂野葉佑-サカノヨウスケ-。」