虎と雪女



「それでは皆書きましたねー」





あみだの紙は先生の手元に戻り、黒板にチョークを走らせる先生。



どの席になるか楽しみにしながら、皆の注目は黒板へ。







ご、五条と隣なんてなったことがない。



今回なれるのかな。



もし他の女の子と五条が隣になって、楽しそうに話してたりなんてしたら……。




あることないこと想像しては、俯く。




五条は、本人が思ってるよりも男前だ。




顔ももちろんかっこいいし、性格も良い。


たまに子供っぽいところもあるけど、天然か無自覚か、困ってる人は助けるし、見てみぬフリもできない人。




そこまで考えて、また落ち込む。





私、こんなに五条のこと知ってるってことは、よく見てたってことよね……。




なんでそのときに好きかもしれないって、自覚しなかったんだろう。




自覚するのが早ければ、今頃は…………。





過去の自分にぶつぶつ文句を向けても、仕方ないのだけど。