虎と雪女

「ちょ、美景ちゃん!?」

「雪ちゃんが言ってくれるの待ってたのにぃ!まあ、実際今言ってくれたからいいけどさ」

「ま、まてまてまて」

「うん?」





え、前から好きだった?私が?


そりゃあ今思えばそうかもしれないとは、感じるけど。


でも私が確信したの今日だよ、さっきだよ!?




なのになんで美景ちゃん……えーーっ!?






「わ、私いつから五条のこと好きそうに見えた……?」





客観的視覚という面では、私より美景ちゃんのほうが優れてけれどさ。



でもさ、でもさ。






「私が見る限り、球技大会のときは既に好きだったよね?だから……うーん……忘れた!」




てへっと笑う美景ちゃんに私は唖然とする。


そ、そんなにまえから?


球技大会のとき、五条のことを好きだった……。





そのことは、まあ……否定はしない。




保健室で見たあの笑顔とか……。





「雪ちゃんは恋愛とかあんまりしたことないでしょ?」

「……うん」

「虎も多分、そんなにしたことないんだと思う」

「……うん」





アイスを食べながら美景ちゃんが言う言葉を漏らさず聞く。