虎と雪女







その夕方。

五条の家からの帰り道。




私は美景ちゃんと並んでコンビニの前で、立っていた。



丁度影があって、涼しい。






「それで雪ちゃん、話って?」

「う、うん」






私はやはり、美景ちゃんに相談しようと決意した。


こういうの初めてだし、なんて返事をすればいいのかも分からないし。




コンビニで買ったアイスをスプーンで掬いながら、美景ちゃんに話した。





今日、美景ちゃんに対して苛ついてしまったこと。


五条の表情が変わると、私の表情も少し変わってしまうこと。


今日、返事を教えてと言われたこと。



それから、私は五条が好きなんだということ。






話し終えると美景ちゃんは、特になにも言わず黙り込んだ。







や、やっぱり怒ったのかな。


私が美景ちゃんにいらっときたこととか……。





不安になりながらも美景ちゃんの返答を待つ。






「雪ちゃん……」

「は、はい」




声のトーンが低い……。

い、言わないほうが良かったのかな。





「なんで……」

「え?」

「なんでもっとはやく言ってくれなかったの!?」






え、えー!?



は、早く?




クエスチョンマークをたくさん脳に出し、美景ちゃんを見る。





「だって雪ちゃん前から虎のこと好きだったよね!?そのとき教えてくれたらよかったのに!」




は、はいーーーーっ!?