虎と雪女

「私は…………まだ分からない」

「………そ、か」





言えなかった。



好きだと、言えない。



恥ずかしすぎて口に出せない。





前髪で視界を隠しながら、全身が火照っているのも隠す。





ど、どうして五条はす……好きとかそんな、言えたの?




私には無理だ!




だってそれもそうよ。

今さっき答えが出たんだから、まだ全然これっぽっちも勇気がない。

私がyesといえば済む話なんだけど、それができない。





私と五条の間に気まずい空気が流れた。





しかし、隣の部屋かどこからか聞こえてきた「虎ー、雪女ー!はやくしろよー!お前らの番だぞ」と言う立松の声がし、どちらからともなく和室を出た。





リビングに戻る途中、私は悩んだ。




美景ちゃんに相談したほうがいいのかな。


そうしたら、アドバイスとかもらえるのかな。


でもこれって自分の問題だし。


人に頼るのも……。


それに、私が勇気を出せば良い話だし。








リビングに戻ってもうんうんと悩むが、ゲームは再開した。