虎と雪女




「お、俺の……」





そこまで言って停止した五条。



自分の失言、いや、つい言ってしまった言葉の意味を考えているのか。



はたまた、自分がなにを言おうとしていたのか考えているのか。





私は横で五条を見つめながらその先の言葉を待つ。





「おおっ、ついに俺の女宣言か?」

「俺の惚れた女宣言じゃない?」





五条はじっと動かず、視線だけを泳がせた。



テレビ画面はでは五条のキャラクターと、美景ちゃんのキャラクターが車に乗ってスタンバイしている。





「や、やややっぱなし!今のなしだ!! 」





両手を振りながら、ゲームの続きをやろうぜと促す。



私はなにか物足りないような、はがゆさを感じた。





「そりゃないぜー、虎」

「最後まで言ってよー」





不満を漏らす2人に五条は「うっせえ!!」と一喝した。