虎と雪女




「いよっしゃ、いけーー立松!!」

「任せろ!!」

「うわっ、卑怯だぞ!立松なんて蹴落とせ雪女!」

「蹴落とせって……こう?」





あれからなかなか話が進まなかったが、美景ちゃんの「ゲームでもしようよ」という発言に乗っかった。



リビングで私と立松がテレビゲームで対戦している。



車を走らせて競うゲームだった。



なんてったっけ。

マリカ?

そんな感じのやつをやっている。





横では五条が応援してくれている。
立松と美景ちゃんは敵だ。





「うおおおおっ!やめろ、やめろ雪女あああ」

「よし、よし、よしっ!!!」





ものすごい盛り上がりようだ。


ゲームひとつでこんなにも盛り上がるものなのか。


美景ちゃんも立松の背中を叩いたりして楽しんでいる。




「おわああああ、負けたーーーーっ」

「さすが雪女……」

「雪ちゃん本当に初めて?」





画面には雪女winと書かれている。


ゲームにまで雪女と入力する私って……。
すっかり馴染んでるなあ。




「本当にゲーム初めてか?」

「うん。姉ちゃんがゲーム機持ってた気がするけど、興味なかったもん」




コントローラーを五条に貸しながら場所を交換する。




「の割には雪ちゃん、結構エグかったね」

「そ、そう?」

「崖から落とすとこは容赦なかったぜ」




立松が悔しそうに噛み締めている。




「誰かを蹴落とさなきゃ生きていけない時代なんだよ」



ふっ、となにかを物語るような顔つきで言ってみる。



「うわっ、雪ちゃんそれ名言!」

「頭良い奴はすげえな。さすが俺の_____」












……俺の?